春に近づくにつれスキー場の気温も徐々に上がり、特に3月を過ぎてくると一気に暖かくなります。
スノボのトップシーズンは一般的に12月下旬から2月上旬の寒い季節にはなりますが、3月以降もスキー場はオープンしており、まだまだスノボは楽しめます!
しかし春先のスノーボードは、冬とは雪質や気温上昇の変動、体感温度なども大きく異なるため、適切なウェア選びがますます重要。
冬と同じようにウェアを選んでしまうと、スノーボードのパフォーマンスや快適性にも大きく影響し、存分にスノボを楽しめなくなる可能性もあります。
そこで今回は、春のスノボに適したおすすめのウェアを紹介します。
冬シーズンとの特徴の違いや選び方のポイントも解説しますので、3月以降もまだまだスノボを楽しみたいという人はぜひチェックしてください。
- 春に適したウェアの選び方
- 春におすすめのスノボウェア
3月以降のスキー場は暑い
3月以降のスキー場は気温が高いとはいえ「まだまだ寒いだろうと」考えている人も多いですが、雪山といえど日中はかなり気温が上昇し暖かくなります。
その日の天候にもよりますが、スキー場は昼頃になると急激に太陽に照らされるようになり、日差しも強くなります。しかもスノーボードは全身の旋回運動や屈伸運動が多く、意外と消費カロリーの多い激しいスポーツ。
冬と同じウェアの状態で滑っていると、汗でビショビショになるほど暑くなることもあります。
実は冬よりも濡れる?
春先のスキー場は冬よりも濡れないイメージがあるかもしれませんが、実は冬よりも春のほうが濡れやすい。
暖かくなることで雪が溶け、水分を多く含む「シャバ雪」になっている場合が多く、尻もちをついた際や転倒した場合、ウェアがビチョビチョに濡れてしまいます。
逆に冬は気温が低いため、水分をほとんど含まない「パウダースノー」である場合が多く、雪が降っていたとしても付着した雪が溶けないので、ほとんど濡れることはありません。
また、溶けた水分には汚れや不純物が多く含まれているので、冬よりもウェアが汚れやすいです。
初心者ほど濡れやすい
スノーボードは初心者ほど濡れやすい傾向にあります。
- 転倒回数が多く、雪面がウェアに触れることが多い
- 無駄な動きによる消費カロリーが多く汗をかく
春先のスノーボードでは初心者は濡れることを覚悟しておいてください。替えの着替えを多めにもっていくのが無難です。
防水スプレーもしっかりとやっておきましょう。
春のシーズンに適したウェアの選び方
防寒性や保温性よりも、通気性が重要
春先のスキー場では暖かい日が多いため、
ウェアの防寒性や保温性よりも、通気性が重要になります。
冬のハイシーズンでは気温がマイナスになることも多いため、防寒性や保温性は最も重要なポイントになりますが、3月以降は気温が高く暖かい日が多い。
暖かいどころか、スノーボードは激しい運動を伴うスポーツなので、汗をかくほど暑くなります。
通気性の良いウェアを選ぶことで、熱をうまく発散し体温調整が可能となるので、春先でもより快適なライディングを楽しむことができます。
ジッパーを開けることで通気性を調整できるタイプのウェアもあるよ。
透湿性が高いウェアがおすすめ
春先のスノーボードでは、透湿性が高いウェアがおすすめです。
スノーボードのウェアは基本的に外部からの防水性能が高いですが、内部の湿気や汗を外部に逃す透湿性も大切です。特に3月以降の暖かい日は汗もかきやすく、ウェア内部に湿気が溜まりムレやすくなってしまいます。
透湿性の高い素材のウェアを選ぶことで、汗を素早く発散し、ムレも軽減してくれます。
撥水パーカーやトレーナーでもOK
春先のスキー場が暑いという人は、撥水素材のパーカーやトレーナーでも問題ありません。
撥水素材のパーカーやトレーナーは、通常のウェアに比べると防寒性や防水性はやや落ちますが、軽量でストレッチ性もあるので、暖かい日でも快適にスノーボードを楽しめます。
- 撥水性は水を弾く性質
- 防水性は水を通さない性質
のことです。
撥水加工が施された素材は、水が表面に滞留せずに滑り落ちるため、少量であれば水分が内部に染み込んでくることはありません。ただし撥水加工の素材であっても長時間の水分に晒されると濡れることもあるので、初心者など転倒が多い人は、完全に水分を通さない防水素材のウェアが向いています。
日焼けに注意
春のスキー場で一番気をつけないといけないのが日焼けです。
3月以降は日差しも強くなりますが、スキー場では直射日光による日焼けだけでなく、雪焼けによる日焼けも起こしてしまいます。
雪焼けによる日焼けは通常の日焼けよりもヒリヒリするので、肌が日焼けに弱い人は日焼け止めを十分に塗っておくか、ツバ付きの防止などで対策しておきましょう。
春におすすめのウェア
春のスノーボードでは、以下のタイプのウェアがおすすめです。
- 通気性を調整できるタイプ
- 撥水パーカー、トレーナータイプ
W_RAY
両脇にベンチレーション(通気性)を調整できるファスナーがついており、天候や気温のコンディションに合わせた体温調整が可能。
リフト券を収納できるポケットやインナーファスナーポケット、パウダーガードもついており、価格も比較的お手軽な万能タイプのウェアです。(上下セットも販売されています。)
AA HARDWEAR
「AA HARDWEAR(ダブルエーハードウェア)」は高機能かつカジュアルなデザインが特徴的な、日本のスノーウェアブランドです。
通気性の調整機能もついており高機能なので、春のスキー場にも適しています。
SALOMON 撥水パーカー
「SALOMON(サロモン)」は、スノーボードなどのウインタースポーツを中心とした製品を取り扱う、フランスで生まれたアウトドアブランドです。
撥水パーカーは水分を弾く性質を持っているので、暖かい日のスキー場でそのまま着用しても問題ないですし、寒い日はジャケットの中にインナーとしても使用できます。
DRAGON 撥水パーカー
「DRAGON(ドラゴン)」は1993年にカリフォルニアで生まれた、主にスノーゴーグルを製造・販売するブランド。
ゴーグルの技術開発に優れたことで有名なDRAGONですが、ウェアなどのアパレル用品も販売しており、高機能かつデザイン性にも優れています。
ANTHEM 撥水クルーネックトレーナー
「ANTHEM(アンセム)」は、スノーボードやスケート、サーフのボードカルチャーを中心としたアパレルを取り扱うストリートウェアブランドです。
ヘビーウェイトのワイドなシルエットが特徴的。ストリートスタイルが好きな人におすすめのブランドです。
インナーを調整してもOK
どうしても冬に着ていたウェアを春先でも使用したい場合は、インナーを調整しても問題ありません。滑走していて暑くなってきたのであれば、インナーを半袖に替えたり、インナーの数を減らすなどで対応可能です。
ただし春先のスキー場は暖かくなっているとはいえ、スキー場自体は雪山に位置しているので、夕方以降は寒くなってきます。汗をかいたインナーを着たままだと急激に体温も冷えてしまうので、体調を崩さないように注意してください。
汗をかいた場合などに備えて、替えのインナーは多めに持っていくと無難です。
春はゴーグル選びも重要
春先のスキー場は、晴れの日が多く日差しも強いです。
スキー場では直射日光だけでなく雪面に反射した日差しも当たってしまうため、目が紫外線に長時間さらされることで、目にダメージが残り、雪目になってしまう可能性があります。
目を日差しからしっかりと守るためにも、ゴーグルやサングラスはしっかりと着用することが大切です。
日光に強いゴーグルのレンズカラーは以下のとおり。
- ブルー
- グレー・スモーク
- ミラー
ゴーグルのレンズカラーの特徴については下記で詳しく解説しました。
まとめ
今回は、春のスノーボードウェアの選び方からおすすめのウェアについて解説しました。
春のスキー場は雪質の変化により滑り心地が変わったり、スキー場全体の雰囲気も変わってくるので、冬のハイシーズンとはまた違った気分でスノボが楽しめます。
暖かくなってもまだまだスノボは楽しめるので、日焼けや雪目には十分注意しながら、適切なウェアを選び、シーズンが終わるまで存分にスノボを楽しんでください。
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