- そもそもスノーボードにワイヤーロックは必要?
- 簡単に切られるんじゃないの?
- おすすめのワイヤーロックを知りたい
スノーボードの盗難対策にはさまざまな方法がありますが、ワイヤーロック(ケーブルロック)を使う対策が最も基本的です。ワイヤーロックは簡単にペンチやニッパーで切られたり、手で引きちぎられたりする製品もあるので「意味がないのではないか」と考える人も多いです。
ワイヤーロック(ケーブルロック)とはスノーボードの盗難を防ぐためのアイテムです。鉄製のワイヤーを板やビンディングに巻きつけて支柱や柵と固定します。通常はゲレンデ内の休憩所やレストラン外部に設置されているボード立てに固定することが多いです。
この記事では、スノーボードにおいてのワイヤーロックの必要性と選び方を解説します。おすすめのワイヤーロックもいくつか紹介しますので、大切なマイボードを盗まれないためにもぜひチェックしてください。
ワイヤーロックが絶対に必要な理由
スノーボードの盗難対策として、ワイヤーロックは絶対に必要です。「切られたら意味がない」と考える人も多いですが、ワイヤーロックには以下のメリットと役割があります。
- 板を盗まれにくくする
- 盗難の時間を大幅に遅らせる
- 言いわけをできなくする
- 安心感が生まれる
板を盗まれにくくする
ワイヤーロックの最大の役割は、板を盗まれにくくすることです。鉄製のワイヤーを板のビンディングに巻きつけ、支柱や柵と固定することで、盗難を防止します。
板にワイヤーロックが巻かれていることで、盗難者に「簡単には盗ませない」というメッセージを伝えられ、盗難の抑止効果もあります。「この板の保有者は警戒心が強い」という認識も与えられるため、盗もうとする意図をそぐ役割もあります。
盗難の時間を大幅に遅らせる
ワイヤーロックによってはニッパーやペンチで簡単に切られる製品もありますが、何も対策をしていないよりは何倍も効果的です。犯人は盗むために必要な時間と労力が大きく増えます。
盗難されるまでの時間を遅らせることで、犯人を捕まえられる可能性が高まり、盗まれる可能性を抑えられます。盗難者は切るのに手こずった場合、保有者や周りの人に気づかれるリスクも高くなるため、無施錠のボードよりも狙われにくくなります。
言いわけをできなくする
板の盗難で犯人が捕まった場合によくあるのが「同じ板のブランドだから間違えた」という言いわけです。しかし、ワイヤーロックを切断して盗まれた場合、犯人は明らかに盗難目的で板を持ち去った確信犯です。
もしも後から犯人を捕まえられた場合に「間違えて持っていってしまった」などの言い訳ができなくなります。言い訳を防ぐだけでも非常に大きな効果があるので、犯人に罪を確実に負わすためにもワイヤーロックは効果的です。
安心感が生まれる
ワイヤーロックを使用しておくことで、盗難に対する不安や心配を軽減できます。スノーボードをロックしておくことで、スキー場での食事や休憩中も安心して過ごせるようになります。
スキー場での休憩時の会話やご飯もスノーボードの楽しみの一つです。休憩中に外に放置してあるマイボードが盗まれる不安や心配があれば、心から休憩を楽しめません。
ワイヤーロックの選び方【スノボ用】
ワイヤーロックを選ぶポイントは、スノーボードの楽しみ方や滑走スタイルなどによって人それぞれ異なります。スノーボードの盗難を防ぐワイヤーロックは、以下のポイントを考慮して選ぶことが大切です。
- 解施錠方法の種類(鍵のかけ方)
- ワイヤーロックのサイズと強度
解施錠方法の種類(鍵のかけ方)
ワイヤーロックの解施錠方法(鍵のかけ方)は主に「キーロック式」と「ダイヤルロック式(ナンバーロック式)」に分類されます。それぞれの特徴は以下のとおりです。
- キーロック式
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キーロック式は、実際の鍵(キー)を使って解施錠するタイプのワイヤーロックです。解施錠にはワイヤーロックとペアとなる鍵が必要ですが、ダイヤルロック式に比べると解施錠はスムーズで楽にできます。
また、ダイヤルロック式よりも強度が高く切れにくい製品が多いです。施錠中は鍵を持ち歩く必要があるため、休憩中は鍵を失くさないように注意が必要です。
- ダイヤルロック式(ナンバーロック式)
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ダイヤルロック式、パスワードを設定して解施錠するタイプのワイヤーロックです。キーロック式のように鍵の管理が必要なく、小型で軽量なのがメリットです。
現在はこちらの製品が主流となってきており、パスワードの設定方法や桁数などは製品によって変わります。
それぞれのメリット・デメリットを考慮し、どちらの解施錠方法が向いているかを考慮して選んでください。
ワイヤーロックのサイズと強度
ワイヤーロックは製品によって、ワイヤーのような細いケーブルから自転車などにも使われる太いケーブルまで、さまざまなサイズや強度があります。基本的にワイヤーロックの強度は、サイズが大きいほど強く(切れにくい)、小さいほど弱い(切れやすい)です。
ワイヤーロックの強度を選ぶときは、以下のポイントを考慮してください。
- コンパクトで持ち運びやすいワイヤーロックを選ぶ
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スノーボードの滑走中は、基本的にワイヤーロックは持ち運ぶ必要があります。コンパクトで軽いワイヤーロックを選ぶことで、スノーボードのパフォーマンスや快適さに影響しにくくなります。
ただしコンパクトなワイヤーロックは、サイズが小さくケーブルが細い傾向にあるため、切断されやすく、盗難リスクは高くなります。
- 太くて丈夫なワイヤーロックを選ぶ
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ワイヤーロックを切断されないようにするには、太くて丈夫なケーブルロックを選ぶ必要があります。ただし丈夫で切れにくいケーブルロックは、サイズや重量が大きくなる傾向にあるため、スノーボードのパフォーマンスや快適性に影響を及ぼす可能性があります。
休憩時にワイヤーロックを使用するとき以外は、基本的にポケットやカバンに入れて持ち運ぶ必要があります。
ワイヤーロックを選ぶ際は、ケーブルのサイズ(強度)・重さがなどが、自身のスノーボードスタイルや快適性にどの程度影響するのかを考慮することが大切です。持ち運びやすさと強度のバランスを見極めましょう。
スノーボードにおすすめのワイヤーロック
スノーボードの盗難対策におすすめのワイヤーロックをいくつかご紹介します。
ダイヤルロック式 コンパクトワイヤーロック(3桁暗証番号)
こちらは非常にコンパクトで軽量なダイヤルロック式のワイヤーロックです。ポケットにも収納可能な手のひらサイズで、持ち運びにも便利です。
ワイヤーは細いため強度は比較的弱く、暗証番号も3桁なのでセキュリティ対策は最低限です。重さをほとんど感じさせないので、パフォーマンス性や快適性を重視したい人におすすめのワイヤーロックです。
コイル式携帯ワイヤーロック(3桁暗証番号)
こちらは持ち運びに便利なコイル式の携帯ワイヤーロックです。ワイヤーがビニール素材で覆われたコイル式ケーブルなので、ワイヤーが板やビンディングに擦れて傷つくのを防ぎます。
コンパクトでありながら通常のワイヤーよりも切れにくいため、持ち運びやすさと強度を両立したワイヤーロックです。
ZADAFINA ダイヤル式 高強度弾性ケーブルロック(4桁暗証番号)
こちらはダイヤル式の高強度弾性ケーブルロックです。高強度弾性スチールケーブルで設計された伸びやすくて強いケーブルは、ニッパーやペンチで切るのは不可能です。
スノーボード以外にも、自転車やバイク、ベビーカーなどにも使用可能で、汎用性の高い高強度ケーブルロックです。コンパクト性は少し低いですが、絶対に切られたくないという人におすすめです。
ブリヂストン キーロック式コンパクトワイヤーロック
こちらはブリヂストンのキーロック式ワイヤーロックです。コンパクトで持ち運びやすく、耐久性にも優れています。キーロック式なので、パスワードを覚えたり設定したりするのが煩わしいと感じる人におすすめです。
ダイヤルロック付きカラビナ
こちらはワイヤーロックではないですが、ダイヤルロック付きのカラビナです。超コンパクトなので、滑走のパフォーマンスや快適さに影響を及ぼすことはありません。
ただしほとんど長さがないため、固定できる場所が限られます。2つの板同士をつなげて盗難されにくくする程度の使用なら問題ありません。
ワイヤーロックの注意点とデメリット
ワイヤーロック(ケーブルロック)は盗難対策に欠かせませんが、いくつか注意点やデメリットも存在します。以下の注意点とデメリットがあります。
- 安心により油断してしまう
- 手間が増える
- パフォーマンスに影響する
安心により油断してしまう
ワイヤーロックを使用することで、盗難リスクを抑えることが可能ですが、安心してはいけません。むしろ盗難者からは「ワイヤーロックをかけている方が油断している」「警戒心が薄れているのではないか」と思われ、狙われやすくなる場合もあります。
常習犯はワイヤーロックを一瞬で切断し、ボードを持ち去っていきます。食事休憩やトイレ休憩など、長時間ボードから目を離すときは絶対に油断しないで、できるだけ目の届く範囲にボードを置いておくことが安全です。
手間が増える
盗難対策に欠かせないワイヤーロックですが、やはり使用するには手間がかかり面倒です。ワイヤーロックを使用することで、以下のような手間が増えます。
- 持ち物が増える
- 設置場所を探す
- 鍵の解施錠作業が必要になる
- ダイヤル式:パスワードの設定やダイヤルを合わせる動作
- キー式:単純に鍵を解施錠する動作や鍵の管理
持ち物が1つ増えるうえに、休憩する際にはボードを固定する設置場所を探す必要があります。休憩後は鍵の解施錠をする作業も増えます。
ワイヤーロックの手間については、盗難リスクを減らすためには仕方がないです。面倒だからといって何も対策せず、もしも盗まれてしまった場合のほうが何十倍も手間がかかります。ショックも大きいので、ワイヤーロックはしっかり使用してください。
パフォーマンスに影響する
ワイヤーロックを使用するには、当然ですが滑走時にも常に持っておく必要があります。頑丈で丈夫なワイヤーロックはサイズも大きく重いです。ウェアのポケットや収納に入れての滑走では、スノーボード自体のパフォーマンスやトリックにも影響を及ぼす可能性があります。
最近では小型で持ち運びやすい製品も多いですが、それでもワイヤーロックを持ち運びながらの滑走には多少の違和感や不快感を感じる場合があります。小型になればなるほど切断されやすく盗難のリスクも高まります。
ワイヤーロックを選ぶ際は、自身の滑走スタイルなどを考慮しながら、パフォーマンスへの影響ができるだけ少なくなるように製品を選んでください。
まとめ:複数の盗難対策を組み合わせることが大切
スノーボードの板はフリマサイトで高価で売れるため、最近はスノーボードの盗難被害が増えています。盗難目的でスキー場に来る人や集団もいるので、ワイヤーロックはスノーボードの盗難対策において必須です。
ワイヤーロックを使用することで、板を盗まれるリスクを低減し、盗難の時間を遅らせることも可能です。もしも盗まれた場合にも、犯人を捕まえた後に言い訳をできなくする効果もあります。
ただしケーブルが細いワイヤーロックは、ニッパやペンチで簡単に切られてしまうので、油断してはいけません。ワイヤーロック以外にもさまざまな盗難対策があるので、複数を組み合わせることが大切です。
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