- そろそろマイボードがほしい!
- スノーボードの正しい選び方が知りたい
- スノボの板を選ぶ際の注意点はあるの?
スノボが上達してくると、そろそろレンタルを卒業してマイボードが欲しくなりますよね。でもスノボの板には、さまざまなブランドや形状があり、フレックス(硬さ)や長さ、重さも違うので、どんなボードを選べばいいのか悩んでいる人も多いです。
この記事ではスノボ歴15年以上の管理人が、スノーボードの正しい選び方を解説します。選び方の基礎からスタイル別、形状別の選び方についても解説しますので、マイボード選びで後悔したくない人は絶対に理解しておいてください。
ボード選びの重要性
スノーボードでは、板の形状やフレックス(硬さ)、サイズなどによって、ボードのコントロール性やライディングの快適さが大きく変わります。自分のレベルや滑走スタイルに合わない板を選んでしまうと、滑走パフォーマンスに悪影響を及ぼし、上達スピードも落ちてしまいます。
とはいえ、スノーボードの板は数万〜10万円以上とかなり高価です。一度購入してしまうと簡単には買い替えることができず、長期的に不便になります。しっかりと板の種類や特性を理解し、自分のレベルや滑走スタイルに適した板を選びましょう。
スノーボードのサイズ(cm)の選び方
スノーボードの板は、製品モデルごとに複数のサイズ(長さ)のラインナップが展開されています。ブランドや製品モデルによりますが、一般的に「143cm,146cm,150cm,153cm,158cm」のように、複数のサイズから選択して購入することが可能です。(細かいサイズの幅やラインナップ数は、ブランドや製品モデルによって異なります。)
板のサイズによって、スノーボードの操作性や快適性、安定性などに影響を及ぼします。スノーボードの上達スピードを上げるためにも、自分の身長や滑走スタイルなどを考慮して適切なサイズを選ぶことが重要です。サイズの選び方について、以下の3点を理解しておきましょう。
- スノーボードの適正サイズ
- サイズが長めの板の特徴
- サイズが短めの板の特徴
スノーボードの適正サイズ
スノーボードのサイズ(長さ)は、一般的に「自分の身長からマイナス15〜20cm」の長さが適しています。床にボードを立てたときに、鼻からあごに収まるくらいが目安です。ただし体重によっても適正サイズは少し変化します。体重別の適正サイズの違いは以下のとおりです。
- 体重が軽めの人:適正サイズより少し短めのボード
- 体重が重めの人:適正サイズより少し長めのボード
まずは自分の身長と体重を考慮し、スノーボードの適正サイズを把握しておくことが大切です。
また、適正サイズよりも短めか長めかによって、ボードの操作性や安定性が変わります。自分のレベルや滑走スタイルに合わせて、板のサイズを短めにするか長めにするかを選びましょう。
サイズが短めのボードと長めのボードの特徴をそれぞれ解説します。(適正サイズの場合はそれぞれの特徴の中間と考えてください。)
サイズが短めの板の特徴
サイズが短めの板の特徴は以下のとおりです。
- 操作性が高い
- 軽量で扱いやすい
- 疲れにくい
基本的にサイズが短めのボードは軽量で操作性が高いです。板の取り回しが良くなるので、ボードを回転させるトリックやスイッチスタンスでの滑走にも向いています。軽量なので足への負担も小さく、長時間のライディングでも疲れにくいというメリットもあります。
操作性を重視したい初心者や、グラトリやジブ、フリースタイル系のトリックを練習をしたいという人は、適正サイズよりも少し短めのボードがおすすめです。
サイズが長めの板の特徴
サイズが長めの板の特徴は以下のとおりです。
- スピードが出る
- 安定性が高い
- 浮力が高い
基本的にサイズが大きいボードのほうがスピードが出やすいです。雪面に接地する面積が広いため、高速滑走時や荒れた雪面でもバタつかず、安定感があります。パウダーでの浮力も高くなり、ボードが雪の中に埋まりにくくなります。
スピードを出したカービングやバックカントリーでのパウダー、フリーライドを楽しみたいという人は、適正サイズよりも少し長めのボードを選ぶことがおすすめです。
板のフレックス(硬さ)の違いと選び方
スノーボードのフレックスとは、板の硬さ(しなり)を表す指標のことです。スノーボードには製品モデルごとにフレックス(硬さ)が設定されており、フレックスによって板のコントロール性や安定性が変わります。
フレックスの特徴と違いを理解し、自分のレベルや滑走スタイルに合わせたフレックスを持つボードを選ぶことが重要です。それぞれのフレックスの特徴を以下に解説します。
ソフトフレックス(柔らかめ)の板の特徴とメリット
ソフトフレックスの板は全体的に柔軟性があります。主な特徴とメリットは以下のとおりです。
- ボードの操作性が高い
- フリースタイル・トリック向き
- ボードの感覚を掴みやすい
- 初心者におすすめ
ソフトフレックスの板はしなりやすく、力を入れずにボードをコントロールできます。柔軟性が高く扱いやすいため、乗り系のグラトリやジブなど、フリースタイル系トリック楽しみたいという人に適しています。
初心者がボードの反発やしなる感覚を掴むためにも効果的です。ソフトフレックスの板は、軽い操作性や楽なターンを求める初心者や女子にもおすすめです。
ハードフレックス(硬め)の板の特徴とメリット
ハードフレックスの板の主な特徴とメリットは以下のとおりです。
- スピードを出しても安定感がある
- 反発力が高くパワーがある
- エッジグリップが強い
- 荒れた地形でもブレにくい
ハードフレックスの板は硬いため、荒れた地形や高速滑走時でも板がバタつかず安定します。板の反発力が高いため、パワーを活かした高いジャンプや、エッジを効かせたキレのあるカービングを可能にします。
脚力がしっかりとある人は板の反発を利用することで、高さのあるオーリーや高回転なトリックを決めることも可能です。ハードフレックスのボードは、高速でのカービングやバックカントリーでのパウダー、フリーライドなどを楽しみたいという人におすすめです。
ミディアムフレックス(中程度)の板の特徴とメリット
ミディアムフレックスの板は、ソフトとハードの中間のバランスが取れた硬さを持ちます。主な特徴とメリットは以下のとおりです。
- オールラウンドにバランスよく対応できる
- どんなシチュエーションにも使える
- 特定のスタイルに依存しない
ミディアムフレックスは硬さと柔らかさのバランスが良く、オールラウンドに対応できるのが主なメリットです。ボードの操作性と安定性を両立し、トリックや高速滑走にも無理なく対応できます。
特定のスタイルに依存せず、どんなシチュエーションにも対応できるので、グラトリやカービング、パウダー、パークまで、すべてのスタイルを万能に楽しみたいという人におすすめです。
【形状別】スノーボードの選び方
スノーボードの板は、ブランドや製品モデルごとに複数の形状が存在します。形状によってスノーボードの乗り心地や快適性、コントロール性が異なり、得意・不得意な滑走スタイルも変わります。
自分のレベルや滑走スタイルに適したボードを選ぶには、ボード形状の種類とそれぞれの違いを理解することが重要です。スノーボードの形状の種類は、主に以下のとおりです。
- キャンバー
- フラット
- ロッカー
- ダブルキャンバー
- ハイブリッドキャンバー(可変キャンバー)
それぞれの形状には特徴があり、得意なスタイルが異なります。
結論、形状ごとの滑走スタイルの向き・不向きは、以下の表を参考にしてください。
形状/スタイル | カービング | 弾き系、オーリー | 乗り系、回転 | ジブ | パウダー |
---|---|---|---|---|---|
キャンバー | |||||
フラット | |||||
ロッカー | |||||
ダブルキャンバー |
※ ハイブリッドキャンバーはメーカーによって性能が異なります。
それぞれの形状の特徴を一つずつ詳しく解説します。
キャンバーの特徴
キャンバー形状は、図のように板の中央がアーチ状に反り返っている形状です。ボードを地面に置いたとき、中央部分が浮き上がっている状態になり、設置面が2点に集中するためグリップが良く反発力が高まります。
キャンバー形状は雪面をしっかりと捉えられるので、スピードを出しやすく、多少荒れたコースでも安定して滑ることが可能です。板の反発力が高いため、オーリーやノーリーでより高いジャンプが可能になります。
キャンバーがおすすめな人とおすすめしない人は、以下のとおりです。
- ターンやカービングの練習をしたい人
- オーリーやノーリーで高くジャンプしたい人
- 多少スピードを出しても安定した滑りがしたい人
- 反発を利用した高回転なグラトリがしたい人
- パウダーなどの柔らかい深雪で滑りたい人
- 乗り系のグラトリやスイッチスタンスで滑りたい人
- ジブやレールを楽しみたい人
フラットの特徴
フラット形状は図のように、反りがほとんどなく設置面に対して真っ直ぐな形状です。基本的に操作性が高く、方向転換やターンがしやすい特徴があります。逆エッジを喰らいにくいので、初心者でも安定して滑ることが可能です。
また、板全体が雪面に接地しているため、板のノーズまたはテールを浮かせるプレスや、ジブやレールでのトリックも安定します。パウダーでの浮力が高いのもメリットです。ただしキャンバーに比べるとエッジのグリップ力が弱いので、ジャンプや高回転のトリックは難しくなります。
フラット形状がおすすめな人とおすすめしない人は、以下のとおりです。
- スノーボードを始めたばかりの初心者
- 操作性や安定性を重視する人
- ジブやレールに挑戦したい人
- プレスやバター系のグラトリがしたい人
- 反発を使った高いオーリーやノーリーがしたい人
- 高回転の弾き系のグラトリがしたい人
ロッカーの特徴
ロッカーは図のように、板の中央がV字になっている形状です。板の中央部分が雪面に設置しており、ノーズとテールが浮き上がったようなイメージです。(実際に滑る際は板がたわむので、雪面に接地します。)
ロッカーは板のノーズとテールの接地面が少ないので、逆エッジを喰らいにくい特徴があります。板の取り回しが良く、片足を浮かしながらスピンをしたり、プレスしたりする乗り系のグラトリにも適しています。浮力が高いので、ふかふかのパウダーでも快適に滑走できます。
ロッカー形状がおすすめな人とおすすめしない人は、以下のとおりです。
- パウダーが好きな人
- 板を回したり、バター系のグラトリがしたい人
- 反発を使った高いオーリーやノーリーがしたい人
- エッジの効いたカービングがしたい人
- 高回転の弾き系のグラトリがしたい人
- スピードを出して滑りたい人
ダブルキャンバーの特徴
ダブルキャンバーは、図のようにキャンバー(アーチ)が2つある形状です。雪面に接地する部分が3つになり、キャンバー形状とロッカー形状を組み合わせた万能型です。
両サイドのキャンバーによりグリップをしっかりと効かせられ、反発を活かした高いオーリーも可能になります。中央部も雪面に接地しているため板の取り回しも良く、グラトリにもおすすめです。ロッカーほどではないですが浮力もあるので、パウダーにも対応しています。
ダブルキャンバーがおすすめな人とおすすめしない人は、以下のとおりです。
- 万能型で多様なライディングがしたい人
- まだ自分のスタイルが確立していないが、いろんな技を試したい人
- 特化したスタイルを目指している人
ハイブリッドキャンバーの特徴
最近では板の技術も進化してきており、板の踏み込み具合で接地面やキャンバーの深さが変化する、ハイブリッドキャンバーという形状も存在します。
ハイブリッドキャンバーは板のブランドや製品モデルによって特徴が異なるので、一概にどのスタイルが向いているとは言えません。製品モデルの説明をしっかりと確認し、自分がやりたい技や滑走スタイルに合わせて選んでみてください。
【滑走スタイル別】スノーボードの選び方
スノーボードの滑走スタイルにはさまざまな種類があり、人それぞれ目指すスタイルやトリックが異なります。自分がやりたい滑走スタイルで最大のパフォーマンスを発揮するには、滑走スタイルに適した性能を持つボードを選ぶことが重要です。
それぞれの滑走スタイルの特徴や違いについては、以下の記事で詳しく解説しました。
以下の滑走スタイル別に適したボードの選び方を解説します。
- グラトリ
- カービング
- パウダー
- パーク
グラトリに適した板の選び方
グラトリ=”グラウンドトリック(Ground Trick)”は、緩やかなゲレンデでトリックを楽しむ滑走スタイルです。ジャンプ台やジブを使用せず、ゲレンデの空いているスペースでスピンやジャンプ、プレスなどの技をメインに楽しみます。
一言でグラトリといっても、さまざまな技の種類があるため、グラトリの技の種類によっても板の選び方が変わります。グラトリは大きく以下のカテゴリーに分類されます。
- 弾き系(スピン系)
-
板の反発を利用してジャンプ(オーリー)したり、エッジを引っ掛けて高回転のスピンをしたりするグラトリです。「ノーリースピン」や「アンディ」などが代表的なトリックで、高回転になるほど難易度が上がります。
- 乗り系(バター系)
-
板をしならせて特定の部分(ノーズやテール)のみを雪面に接地した状態で行うグラトリです。重心移動によって板をプレスしたり、連続で組み合わせて回転したりする技をメインに楽しみます。
どっちのグラトリをメインで楽しみたいのかを考慮して、ボードの性能を選ぶことが重要です。それぞれのグラトリに適したボードの特徴は以下のとおりです。
ボードの特徴 | 弾き系(スピン系) | 乗り系(バター系) |
---|---|---|
形状 | キャンバー ダブルキャンバー ハイブリッドキャンバー | ロッカー フラット ダブルキャンバー ハイブリッドキャンバー |
シェイプ | ツインチップ | ツインチップ |
フレックス | ミディアム〜ミディアムハード | ソフトフレックス |
重さ | 軽量 | 軽量 |
弾き系のグラトリは、足の力や体重移動によって発生する板のしなりや反発を利用するため、ある程度の硬さが必要です。フレックスは「ミディアム〜ミディアムハード」が適しています。高くジャンプしたり高回転のスピンをしたりするには、しっかりとエッジグリップを効かすことが可能な「キャンバー」や「ダブルキャンバー」の形状がおすすめです。
乗り系のグラトリは、板をしならせた状態を維持させる必要があるため「ソフトフレックス」のボードが適しています。ボードの両サイドを浮かせることが多いため、「ロッカー」や「フラット」「ダブルキャンバー」などの形状がおすすめです。
グラトリにおすすめのボードは以下の記事で厳選して紹介しています。グラトリをメインに練習したい人はぜひチェックしてみてください。
カービングに適した板の選び方
カービングは、板のエッジを使って雪面に深いラインを刻みながら、爽快にターンを楽しむ滑走スタイルです。他のスタイルに比べても、特にスピード感と迫力のある動きが魅力です。カービングに適したボードの特徴は以下のとおりです。
形状 | キャンバー |
---|---|
シェイプ | ディレクショナル |
フレックス | ハードフレックス |
重さ | 重め |
カービングには正確なエッジグリップと反発力が求められるため、エッジをしっかりと食い込ませられる「キャンバー」が適しています。ノーズがテールよりも長いディレクショナル形状は、前方向への安定性と推進力を向上させ、カービングのキレを高めてくれます。
また、硬めのボードはレスポンス性が高く、高速スピードでの滑走時にも安定性を高めるため「ハードフレックス」がおすすめです。最新のおすすめのカービングボードについては以下の記事で紹介しています。
パウダーに適した板の選び方
パウダーはふかふかの深雪の上を滑走するスタイルで、他のスタイルにはない最高の浮遊感を味わえます。パウダーボードは独特の形状をしているモデルも多く、ノーズとテールの形状の種類も豊富です。パウダーに適したボードの特徴は以下のとおりです。
ノーズ形状 | ラウンドノーズ ペンシルノーズ(ピンノーズ) スクエアノーズ |
---|---|
テール形状 | ラウンドテール ピンテール スワローテール ウイングテール フィッシュテール ハーフムーンテール ダイヤモンドテール |
ベース形状 | ロッカー フラット ダブルキャンバー |
シェイプ | ディレクショナル ディレクショナルツイン |
フレックス | ミディアムソフト〜ミディアムハード |
重さ | 軽め |
パウダーボードの選び方は少し特殊です。パウダーでもトリック(フリースタイル系)を重視するのか、カービングやバックカントリー(フリーライド系)を楽しみたいのかなどによって、選び方が変わります。自分がパウダーでどのようなスタイルで滑りたいのかを考慮し、適切な形状やフレックスのボードを選択する必要があります。
パウダーボードの特徴や形状の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。おすすめのパウダーボードも紹介しているので、パウダーで最高の浮遊感を味わいたい人はぜひチェックしてみてください。
【レベル別】スノーボードの選び方
スノーボードは自分のレベルに合わせて性能を選ぶことも重要です。初心者ボーダーが上級者向けのボードを使用しても、ボードの性能を最大に引き出せずパフォーマンスが低下します。しっかりと自分のレベルを把握し、適切な性能を持つボードを選びましょう。
初心者のスノーボードの選び方
初心者はスノーボードの基礎を学ぶ段階なので、扱いやすさと安定性が求められます。スノーボード初心者に適したボードの性能は以下のとおりです。
形状 | キャンバー ダブルキャンバー |
---|---|
シェイプ | ディレクショナル |
フレックス | ソフトフレックス |
重さ | 軽量 |
キャンバーやダブルキャンバーの板は、ノーズとテールがしっかりと雪面に接地しているので、安定性が高く初心者でも転倒しにくいです。柔らかめのボードは操作性が高く、板がしなる感覚を掴みやすいので、初心者にはソフトフレックスのボードが適しています。
高価なモデルを選んでもボードの性能を引き出せない可能性があるので、コスパの良いエントリーモデルから選ぶのがおすすめです。
中級者のスノーボードの選び方
中級者になると、さらなる技術の向上とスタイルの確立に向けたボード選びが必要です。ボードの性能は自分のやりたい技や滑走スタイルに合わせて選ぶ必要があります。
滑走スタイル別のボードの選び方は前項の【滑走スタイル別】スノーボードの選び方を参照してください。
特に目指すスタイルがなくオールラウンドに楽しみたいのであれば「ミィディアムフレックス」の板がおすすめです。特定のスタイルに依存せず、どんなシチュエーションにもバランスよく対応できます。「ダブルキャンバー」のボードは反発性と取り回しやすさを兼ね備えているため、多様なスタイルに挑戦できます。
ただし汎用性が高い分、特定のスタイルには特化していない点に注意が必要です。特定のスタイルを極めたいのであれば、フリースタイル系かフリーライド系かなど、ある程度の目指す方向は決めておくのがおすすめです。
上級者のスノーボードの選び方
上級者になると、さらなるスタイル特化やスキルの追求を目指したボード選びが可能です。自分のスタイルに合わせてボードの性能を細かく選択でき、ハードフレックスの硬さを持つボードも問題なく扱えます。
ただし上級者でもオールマイティに楽しんだり、ソフトフレックスの板でフリースタイル系の技を楽しんだりする人も多いです。自分の好きなスタイルで楽しむことが最も重要です。
【番外編】スノーボードの選び方
スノーボード選びの番外編として、以下2点の選び方も解説しておきます。
- 女子のスノーボードの選び方
- 板のデザインやブランドでの選び方
女子のスノーボード(レディースボード)の選び方
レディースボードについても、自分のレベルや滑走スタイルに合う性能を選ぶことが大切です。ただしメンズ用のボードは男性の体格や筋力に合わせて設計されているため、女子が使用してもうまく使いこなせい場合があります。
特に初心者の女子は、女性向けに設計されたレディースボードの使用がおすすめです。多くのブランドから女性専用に作られたレディースボードが展開されているので、レディースボードの中から選ぶのが無難です。
レディースボードは操作性が重視されているため、メンズ用に比べると小さくて柔らかい特徴があります。デザインもかわいくておしゃれな製品モデルが多いので、ぜひ自分に合うレディースボードを見つけてください。おすすめのレディースボードについては、以下の記事で詳しく紹介しました。
板のブランドやデザインでの選び方
スノーボードは世界中で多くのブランドやメーカーから製造・販売されており、コンセプトやデザイン、板に使われている素材、価格帯まで変わってきます。また、1つのブランドから複数の性能を持つラインナップが展開されている場合がほとんどです。
好みのデザインやコンセプトのブランドが見つかれば、ブランドの中から自分のレベルや滑走スタイルに合うボードを選ぶのも一つの方法です。ただしブランドやデザインだけで選ぶのではなく、板の形状や性能もしっかりと確認して選んでください。
スノーボードのブランドの種類や選び方については、以下の記事で詳しく解説しました。
初心者におすすめのスノーボードの板
初心者におすすめの板の特徴は、スノーボードの上達スピードを早めてくれることです。足に馴染みやすく板のコントロールを覚えやすい板を紹介します。
初心者におすすめのスノーボードは以下のとおりです。
- SALOMON – REFLECT
- RIDE – AGENDA
- K2 – STANDARD
なお、女子向け(レディース)のおすすめのボードは以下で紹介しています。
» 女子のスノーボード選び方【レディース向けのサイズや板の形状の違いを解説】
SALOMON – REFLECT
ブランド | SALOMON(サロモン) |
モデル | REFLECT |
形状 | キャンバー |
フレックス | ソフト(柔らかめ) |
チップ | ディレクショナルツイン |
SALOMONの「REFLECT」はソフトフレックスで足に馴染みやすく、操作性に優れた初心者におすすめのボードです。汎用性が高くオールマウンテンに対応しており、グラトリやフリーランにもおすすめです。
高性能でありながら価格も比較的安価なので、初心者でも選択しやすいボードです。
RIDE – AGENDA
ブランド | RIDE(ライド) |
モデル | AGENDA |
形状 | キャンバー |
フレックス | ソフト(柔らかめ) |
チップ | ツイン |
RIDEの「AGENDA」は初心者の上達をアシストしてくれるボードです。板の反発性とコントロール性に優れており、ライダーのスムーズなターンをアシストします。
AGENDAは柔軟で弾力性に優れ、衝撃を無理なく吸収してくれるので、安全・快適にスノーボードを楽しめます。
K2 – STANDARD
ブランド | K2 |
モデル | STANDARD |
形状 | キャンバーとフラットの2タイプ |
フレックス | ソフト(柔らかめ) |
チップ | ツイン |
K2の「STANDARD」は初めてマイボードを持つ人に適したパフォーマンス力と耐久性を備えた板です。ターン時の引っかかりを抑え、安定した滑走を提供してくれます。
ソフトフレックスで快適な乗り心地を体感でき、初心者にコスパの良いモデルです。
初心者のスノーボード選びの注意点
初心者がスノーボードの板を選ぶ際には、いくつかの注意点があります。初めてボードを選ぶ際には、以下の注意点を意識してください。
- 価格が安すぎる板は避ける
- 口コミやレビューを参考にしすぎない
- 購入後のメンテナンスや防犯対策もわすれない
- ブーツやビンディングも適切に選ぶ
価格が安すぎる板は避ける
スノーボードの板は新品でも数万〜10万円以上と価格はピンキリです。もちろん高性能な板になるほど高価になるので、自分の予算に合ったボードを選ぶことが大切です。
ただし安すぎる板を選んでしまうと後悔する可能性が高いです。安価なボードは性能が低いため、自分がしたい板の操作が難しくなったり、上達スピードに影響したりする可能性もあるので注意してください。
初心者は最低でも3万円以上のボードを選ぶことがおすすめです。
口コミやレビューを参考にしすぎない
ボード購入前に口コミやレビューを参考にするのは大切です。ただし評価が高いからといって、必ずしも自分に合う板とは限らないので注意してください。
スノボの板は、やりたい技や滑走スタイルによって形状や硬さ(フレックス)が異なります。個人の体格や身長によって、同じ板でも操作性が大きく異なります。
購入後のメンテナンスや防犯対策もわすれない
スノーボードの板は購入した後のメンテナンスや防犯対策も重要です。定期的なメンテナンスをすることで、ボードの性能を維持し、寿命を延ばせます。メンテナンスはスノーボードの安全性やパフォーマンス性を確保するために必須なので、ボードは購入後も大切に扱うことを意識してください。
また、スノーボードは防犯対策も必須です。スノボの板は高価なので、メルカリなどのフリマサイトでも高値で取引されることが多いです。転売目的でボードを盗む人がいることも事実で、最近ではボードが盗まれたという報告も増えてきています。
せっかく選んだマイボードが盗まれてしまうとショックが大きいので、初心者は防犯対策もわすれずに行いましょう。スノーボードの防犯対策のやり方については以下で詳しく解説しています。
ブーツやビンディングも適切に選ぶ
ボードの選び方について解説してきましたが、スノーボードを最大限に楽しむためには、ブーツとビンディング選びも同じくらい重要です。どんなに高性能な板を選んでも、ブーツやビンディングの性能が低かったり、自分の足に合っていなかったりすると、ボードのポテンシャルを最大に引き出せません。
ブーツは自分の足にダイレクトに影響するため、スノーボードの快適性に大きく影響を及ぼします。フィット感が悪いと足に圧迫感や痛みが生じ、怪我の原因にもつながるので、足の形状やスタイルに合わせて選ぶことが重要です。
ビンディングは、板とブーツをつなぐ非常に重要なアイテムです。ブーツとのフィット感やレスポンス性、板のコントロール性などに大きく影響するため、適切な性能を選ぶことが大切です。
ブーツとビンディングにもさまざまな形状やフレックス、ブランドの種類があります。それぞれの選び方については、以下の記事で詳しく解説しました。
まとめ:ボード選びもスノボの楽しさの一つ
スノーボードは板の形状やフレックス、サイズなどから自分のレベルや滑走スタイルに適したボードを選ぶ必要があります。最適なボードを選べば、スノボのパフォーマンスを最大に高め、上達スピードも早めてくれます。
スノーボードはブランドごとに製品モデルの種類も非常に多いので「どれを選べばいいのかわからない」と悩む人も多いです。でもボード選びもスノボの楽しさの一つなので、ぜひ自分がしたい技や目指すスタイルに合わせて、最適なボードを選んでください。 自分だけの新品のボードで滑りに行くときは、最高にワクワクする気分になります。
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