【スノボ】失敗しないウェアの選び方ガイド!初心者に必要な機能とデザインも紹介

  • ウェア選びで失敗したくない
  • どうやって選べばいいの?
  • ウェア選びに注意点はあるの?

スノーボード初心者の人は「まずはウェアだけを購入したい」という人が多いです。しかしウェアはブランドや種類が多く、機能や形状によって価格もピンキリなので、どんなウェアを選べばいいのかわからないですよね。

ウェアはスノーボードの快適性やパフォーマンス性、安全性に大きく影響するため、間違ったウェアを選んでしまうと存分にスノボを楽しめません。特に初心者の人は、できるだけ価格が安く好きなデザインのウェアを選びがちですが、デザインだけで選ぶと失敗する可能性が高いです。

この記事では、スノボウェアの購入を考えている人に向けて、ウェアの正しい選び方をわかりやすく解説します。ウェアにあると便利な機能や注意点も紹介しますので、ウェア選びで後悔したくない人はぜひチェックしてください。

目次

ウェア選びの重要性

スノボのウェアは、見た目のファッション性だけでなく、スノーボードの快適さや技のパフォーマンスにも大きな影響を与えます。間違ったウェアを選んでしまうと、以下のようなさまざまなデメリットが生じます。

  • 保温性が弱く体温が低下
  • 不快感によるストレス増加
  • 身体の制約によるパフォーマンス低下
  • 転倒や怪我のリスクが増加
  • 耐久性が低く買い替えによるコスト増加

性能が低いウェアや自分に合わないウェアを選んでしまうと、不快感によりストレスが増加したり、保温性がなく身体が冷えたりする可能性が高まります。身体の制約によるスノーボードスキル自体のパフォーマンス低下を引き起こし、転倒や怪我のリスクも高まります。

安価なウェアは使用されている素材も品質が低く、耐久性も劣る可能性があります。耐久性が低いウェアはすぐに防水コーティングが落ちたり、生地が摩耗によりボロボロになったりしてしまうので、買い替えにより逆に出費がかさんでしまいます。

ストレスなく安全にスノーボードを楽しむためにも、ウェアは価格やデザインだけで選ぶことなく、機能性にも注力して選ぶことが大切です。

スノボウェアに必要な機能

スノーボードのウェアにはさまざまな種類や機能、形状があり、ブランドによっても特性が異なります。自分の予算や必要な機能を考慮して選ぶことが重要です。

スノボウェアに必要な機能は以下のとおりです。

  • 保温・防寒性
  • 防水性
  • 透湿性
  • フィット感
  • 保護機能
  • 付属機能

保温・防寒性

防寒

スノーボードを滑走するうえで、ウェアの保温性は非常に重要です。ゲレンデは雪山の中にあり、リフトに乗ることで100m以上も標高が上昇することがあります。

スキー場は基本的に標高が高いため気温は氷点下です。山頂に近づくほど気温は下がり、ゲレンデの下と山頂では5℃以上も気温が変わることがあります。

雪山は天候の変化も大きいので、午前中には晴れていても午後には大雪なんて日もふつうにあります。早朝と日中、夜間での温度差も非常に大きく、温度差が10℃以上になることも多いです。

雪山での気温は予想が難しく気温が一気に下がる可能性もあるため、身体が冷えると体調や健康にも悪影響を及ぼす可能性が高くなります。ウェアの保温・防寒性は、自分の身体を守るためにも非常に重要です。

防水性

防水

防水性とは、雪の水分が衣服に浸透するのを防ぐ力のことです。スノーボードは雪山で行うスポーツのため、ゲレンデには常に雪が積もっており、雪が降ることも多いです。

常に雪と触れ合うスポーツのため、防水性が低いとウェアに水が染み込みます。冷たい水分が下着や肌に直接触れることになれば、寒さや不快感が増大します。

防寒対策だけやっておけばいいと思い込み、ダウンジャケットなどで代替しようとする初心者の人もいますが、防水加工が施されていないと雪の水分が中に染み込みます。逆に寒さが増し、体調に影響を及ぼす可能性があるので、必ず防水加工が施された「スノーボードウェア」を選んで購入してください。

特に初心者の人は、雪面に座ったり転んだりする回数が多いので、防水性の高いウェアがおすすめです。

防水性が高いウェアの選び方

防水性の高いウェアを見極める方法は、耐水圧を確認します。耐水圧とは簡単にいうと「どれだけ外からの水をウェア内に染み込ませないか」という数値です。

耐水圧の目安
  • 耐水圧20,000mm:嵐
  • 耐水圧10,000mm:大雨
  • 耐水圧2,000mm:中雨
  • 耐水圧300mm:小雨

スノボは常に雪と触れ合うスポーツなので、最低でも10,000mm以上の耐水圧が必要です。

店舗やネットショップでウェアを見てみると、ウェアの説明欄に「耐水圧20,000mm」などと記載されています。(もし記載がない場合は店員さんに確認してください。)

 

初心者の人は雪に触れる機会が多いので、耐水圧は20,000mm以上がおすすめです。最低でも10,000mm以上のウェアを目安に選んでください。

透湿性

透湿性

ウェアの透湿性とは、内部の汗や湿気を外部に排出する力のことです。外部からの水を防水する一方で、汗や湿気を内部からも逃すことも大切です。ウェア内部が蒸れたり臭いが発生したりすれば、不快感を引き起こします。

スノーボードは激しい運動を伴うスポーツなので汗もかきます。防水性だけでなく、透湿性とのバランスも考慮することが重要です。

基本的に高品質なスノーボードウェアは、外部からの水をしっかりと防ぐ防水性を保ちながら、内部から発生する汗や湿気を外部に逃がす特殊構造で作られています。

 

透湿性が高いウェアの選び方

透湿性は、[mg/m2/24h]という単位で表されます。「24時間で何gの水分を透過させるか」という数値です。

透湿性の目安

一般的な1時間あたりの発汗量目安は以下のとおりです。

  • 安静時:約50g
  • 軽い運動:約500g
  • 激しい運動:約1,000g

 

1時間あたりの発汗量を24倍したのが透湿性です。個人差もありますが、激しい運動でも十分な水蒸気を排出する透湿性は24,000以上です。

スノーボードにおいては、透湿性は最低でも5,000程度は必要です。初心者の人は、無駄な力が入ることや転倒によるエネルギー消費も多いため、浸透性10,000程度のウェアを目安に選ぶのがおすすめです。

透湿性はウェアの概要や説明欄に記載されていることが多いので、購入時に確認してみてください。

フィット感

スノーボードにおいてウェアのフィット感も非常に重要です。正しくフィットしていないウェアを選んでしまうと、快適性がなくなり不快を生むだけでなく、スノーボードのパフォーマンスにも影響を及ぼします。ウェアが過度にキツいまたは緩い場合、身体の動きが制限されてしまいます。

動きにくい状態でスノーボードを練習しても、スキルの上達スピードが遅くなってしまいます。自分の身体に正しくフィットするウェアを選ぶことが重要です。

保護機能

保護機能

スノーボードは高速で激しい動きやトリック、ジャンプを行うスポーツです。転倒や衝突による怪我のリスクがあるため、身体を保護する機能が搭載されたウェアも販売されています。

製品によってはウェアのジャケットやパンツに衝撃を吸収するパッドが搭載されており、特に肘や肩、腰、お尻、膝などの部分にパッドが配置されていることが一般的です。

 

保護機能の具体的な範囲はウェアの種類やブランドによっても異なります。スノーボードウェアを選ぶ際には、自身のスキルレベルやスタイルを考慮し、適切な保護機能を備えたウェアを選ぶことが重要です。

初心者は保護機能つきのウェアに加えて、ヘルメットや外付けのプロテクタなども使用することがおすすめです。少しでも怪我のリスクを抑えたいと考えている人は検討してみてください。

付属機能

少しでもスノーボードをストレスなく楽しめるように、各メーカーからさまざまな機能が搭載されたウェアが販売されています。代表的なウェアにあると便利な機能は以下のとおりです。

リフト券ホルダー

リフト券を収納するための専用ホルダーが肩や胸に搭載されているウェアがあります。これがあるとリフトの搭乗時にわざわざポケットからリフト券を出す必要がないので便利です。

パウダーガード

雪の侵入を防ぐためのアタッチメントです。これがあると転倒などの際に雪がウェアの中に入ってくるのを防げます。

ベンチレーション

通気性を調整するためのファスナーです。これがあると暑い時はファスナーを開いて風通しを良くすることができるので、個人的にとてもありがたい機能です。

イヤホンホール

イヤホンのケーブルを通すことができる穴です。イヤホンで音楽を聴きながら滑りたい人はこれがあると便利です。

他にもさまざまなメーカーやブランドから工夫された機能があるので、自身が必要だと感じる機能が備わっているウェアを選んでください。

スノーボードウェアの選び方

スノーボードウェアは多くのブランドやメーカーから販売されており、性能やデザイン、価格帯が異なります。快適にスノーボードを楽しむためにも、自分のレベルやスタイルに合うウェアを選ぶことが非常に重要です。

ウェアの選び方について、以下のパターン別に解説します。

  • レベル別
  • 滑走スタイル別
  • 季節別
  • ブランド別
  • レディース用

【レベル別】ウェアの選び方

ウェアは自分のスキルレベルに合わせて選ぶことが大切です。初心者と上級者では、ウェアに求められる機能が異なります。それぞれのレベル別のウェアの選び方を以下に解説します。

初心者のウェアの選び方

初心者はデザイン性やブランドよりも、機能性とコスパを重視して選ぶことがおすすめです。特に機能面では、防水性と防寒性を重視してください。初心者は雪面に座ったり転倒したりすることが多いため、上級者よりも濡れやすいです。

防水性能は、最低でも10,000mm以上の耐水圧を目安に選んでください。パウダーガードが搭載されたウェアを選ぶことで、雪が内部に入ってくるのを防いでくれます。

通気性を調整するためのベンチレーション機能が付いたウェアもおすすめです。初心者は無駄な動きが多く汗をかきやすいため、内部の湿気を排出する透湿性も大切です。

中級〜上級者のウェアの選び方

中級〜上級者になると、どんなウェアを選んでもある程度は柔軟に対応できます。自分の滑走スタイルに合わせてウェアを選ぶことが重要です。

通常のゲレンデでグラトリやフリースタイルを楽しみたい場合は、軽量で動きやすいウェアがおすすめです。機能性は抑えて、好みのブランドやデザインで選んでもある程度は対応できます。

ただしバックカントリーなどのハードな環境を滑走する場合は、高い防水性能や保護機能が必要です。機能性の高いハイエンドモデルを選ぶことで、パフォーマンスを最大に高められます。

自分に必要な性能や付属機能を考慮し、最適なウェアを選びましょう。

【滑走スタイル別】ウェアの選び方

滑走スタイルによってウェアに必要な性能が異なるため、ウェアは滑走スタイルに合わせて選ぶことも重要です。それぞれのスタイルに合ったウェアを選ぶことで、滑走時の快適性やパフォーマンスを向上させることが可能です。

以下のスタイル別にウェアの選び方を解説します。

フリースタイル向けのウェアの選び方

フリースタイルはグラトリやジブ、キッカーなどをメインとしたスタイルです。動きやすさが求められるスタイルのため、軽量でフィット感に優れたウェアを選ぶことが重要です。

自分の技を周りにアピールしたり、スキルを魅せ合ったりするスタイルでもあるので、ウェアのデザイン性やファッション性も高いほうが個性を出せます。耐久性や防寒性よりも、動きやすさやデザイン性を重視して選びましょう。

フリーライド向けのウェアの選び方

フリーライドはゲレンデの広いスペースで自由に滑走するスタイルです。主にスピードを出した爽快な滑走やカービングなどをメインに楽しみます。

スピード感のあるスタイルのため、フィット感と保護機能に優れたウェアがおすすめです。転倒や衝突のリスクに備えて、高い衝撃吸収性や防護機能が求められます。初心者のうちは、ヘルメットや外付けのプロテクタなども使用することがおすすめです。

バックカントリー向けのウェアの選び方

バックカントリーは自然の地形をメインに滑走するスタイルです。ふかふかのパウダーを滑走する浮遊感や、木々の間を滑走するツリーランなどが魅力です。

自然の地形や天候、雪質などが大きく影響するスタイルのため、ウェアはデザイン性よりも機能性を重視して選ぶことが重要です。防寒性や防水性、保護機能など、すべての機能で高いレベルが求められます。バックカントリーを安全で快適に楽しむには、機能性の高いハイエンドモデルを選ぶこともおすすめです。

 

それぞれの滑走スタイルの違いについては、以下の記事で詳しく解説しました。

【季節別】ウェアの選び方

スノーボードのウェアは、季節によって選び方を変える必要があります。12月下旬〜2月上旬あたりのトップシーズンと、3月以降の春シーズンではウェアに必要な性能が異なります。(トップシーズンは地域や標高によっても変わります。)

トップシーズンは冷え込みが強く、パウダースノーが楽しめる時期なので、防寒性を重視して選びましょう。雪が降っていることも多いので、防水性も大切です。

逆に春先のシーズンは気温が高く、とても暖かいです。ウェアのインナーがびっしょり濡れるほど汗をかくこともあるので、防寒性よりも通気性・透湿性を重視して選びましょう。通気性を調整できるジッパー(ベンチレーション機能)が搭載されていると便利です。

春先は雪が降ることは少ないですが、ゲレンデの雪が溶けてシャバ雪になっている状態が多いです。座ったり転倒したりすると身体が濡れるため、ウェアの防水性も重要です。

春のスノーボードにおすすめの具体的なウェアについては、以下の記事で詳しく紹介しております。

ブランドやデザインで選ぶ

デザインだけで選ぶと失敗すると解説してきましたが、ブランドやデザインもスノボを楽しむうえでは重要な要素です。どんなに優れた機能を備えていても、ダサいウェアや自分の趣味に合わないデザインだと、やる気やテンションが上がらないですよね。

スノーボードはかっこよさを魅せるスポーツでもあります。いくらスタイルやトリックが上達してもファッションがダサいとカッコ悪く見えてしまいます。

 

自分が好きなブランドや、かっこいい(かわいい)と感じるデザインのウェアを着用することで、自信を持ってノビノビとスノボを楽しめます。スノーボードにおいてファッションは自己表現の一環であり、ボーダーそれぞれの個性やスタイルを表現する手段にもなります。

具体的なウェアのおすすめブランドについては、以下の記事で詳しく紹介しました。

 

レディース用(女子向け)のウェアの選び方

Xより引用

レディース用ウェアについても、基本的には自分のレベルや滑走スタイルに合わせて選ぶことが大切です。ただしメンズ用ウェアは男性の骨格や体格に合わせて設計されているため、女子が着用するとフィット感が悪い場合があります。

レディース専用のウェアは、女性の体のラインにフィットするように作られています。特にウエストやヒップ、胸周りがフィットしやすいように設計されているため、女子も快適にスノボを楽しむことが可能です。ブランドやメーカーによっては男女兼用(ウィメンズ)のウェアもありますが、初心者の女子はレディース用のウェアの中から選ぶことをおすすめします。

メンズ用に比べると明るめのカラーが多く、デザインもおしゃれでかわいいウェアが多いです。おしゃれにコーディネートを楽しめるので、ぜひ自分好みの一着を見つけてください。女子におすすめのウェアについては、以下の記事で詳しく紹介しました。

ウェアを選ぶときの注意点

スノーボードのウェアは、機能性とデザイン性を考慮して選ぶことが大切です。ただし、以下の注意点も抑えておいてください。

  • 価格と機能のバランスを考慮する
  • サイズ選びに注意する

価格と機能のバランスを考慮する

スノボのウェアは、ブランドや機能によって大幅に価格が変わります。

Amazonなどのネットショップやホームセンターなどの一般量販店では、1万円未満で上下セット購入可能な安価なウェアも販売されています。スノーボード専門ショップや人気ブランドの場合、5万円を超える高機能なウェアも販売されています。

ウェアはさまざまなブランドから製造・販売されており、デザイン性や機能性に優れたモデルも多いです。基本的にウェアは高機能なほど高額になりますが、必要のない機能を搭載してもオーバースペックになるだけです。

スノーボードではウェア以外にもさまざまなギアやリフト券代、交通費などの出費がかかるため、価格と機能のバランスを考慮し、コスパの良いウェアを選ぶことが大切です。

サイズ選びに注意する

ウェアのサイズ選びは非常に重要です。ウェアのサイズが自分の体に合わないと、フィット感が低下します。どんなに高性能でデザイン性に優れたウェアであっても、フィット感が悪いとパフォーマンスを最大に発揮できません。

間違ったサイズを選んでしまうと、体の動きが制限され動きにくくなるため、スノーボードの快適性や安全性も低下します。動きやすさを確保し、快適にスノボを楽しむためにも、自分の体に適切にフィットするウェアを選ぶことが重要です。

フィット感は、ウェアを試着したときに実際に体を動かしてみて、違和感がないか確認してください。最近ではオーバーサイズのウェアも主流です。サイズが大きく見えてもフィットする設計になっている場合もあるので、実際に着用して確認することをおすすめします。

自分好みのウェアを見つけたとしても、自分に合うサイズがない場合は避けてください。デザイン性も大切ですが、まずはフィット感と機能性を優先して選びましょう。

まとめ:ウェア選びでパフォーマンスは変わる

ウェア選びはスノーボードの快適性や安全性、パフォーマンス性にも影響する非常に重要なアイテムです。さまざまなブランドや種類があるので、自分に必要な機能を備えたものを選ぶことが大切です。ウェアを選ぶときは、以下のポイントを意識することが重要です。

  • 保温性・防寒性
  • 防水性
  • 透湿性
  • フィット感
  • 保護機能
  • 付属機能
  • デザイン

最近ではおしゃれなウェアも多いので、自分の個性やスタイルを表現しやすいです。存分にスノーボードを楽しむためにも、価格と機能のバランスを考慮しつつ、自分に最適なウェアを選んでください。

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この記事を書いた人

スノーボードの良さや魅力をもっと多くの人に届けたいという思いから、スノーボードに関するさまざまな情報を発信しています。
スノーボードを15年以上続けてきた経験をもとに、主に初心者向けにスノーボードギアの選び方や、初心者の悩みを解決するような情報を発信しているので、当サイトを通じてスノーボーダーがもっと増えれば嬉しいです(^ ^)

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